
「簿記3級が難しくなった。」・「簿記3級、不合格だった。」
2020年あたりからTwitterを開くと、このようなツイートをちらほら見かけるようになりました。
私は、2017年11月に簿記3級に合格しました。ちなみに、その3ヶ月後の2018年2月には簿記2級も合格できました。
関連記事:【簿記3級は独学で合格できる!】勉強方法と参考書の選び方
私が受験した時、出題範囲が改訂されたのは簿記2級だけでした。簿記3級は難なく合格できた記憶があります。
最近、「簿記3級の復習をしてみよう」と軽い気持ちで参考書を購入したら、「ガチで難しくなったよ!」と思ったのです。
そして、「この難しさに対処法はないか?」と簿記を勉強した当時にやっていた対処法を思い出してみました。
この記事では、簿記3級がどのように難しくなったのか?そして、難しくなった簿記3級への対処法を紹介します
この記事を読めば、簿記3級につまづいているあなたも、打開策を見出せるでしょう。
簿記3級を復習するつもりが「難しくなったよ!!」とびっくりした
簿記3級を取得してから3年後。なんとなく、復習をしたくなって簿記3級の参考書を購入したのです。参考書を開くと私が知っている簿記3級とは違っていました。
簿記2級の内容が大量に追加されていた
私が知っている簿記3級と復習の時に見た内容の何が違うかといいますと、簿記2級の内容が大量に追加されているということ。
簿記3級に新しく追加されていた簿記2級の論点は以下のとおりです。
- 株式の発行
- 消費税
- 法人税
- クレジット売掛金
- 差入保証金
- 法定福利費(社会保険料の勘定科目)
- 電子記録債権、債務
- 償却債権取立益
7個も新しい論点が追加されたのです。けっこう大量ですよね!上記の7個の論点は、私が簿記3級を勉強している時は全く出てきませんでした。

まるで、簿記3級ではなく簿記2級を勉強しているような感覚でした。
簿記3級が難しくなった理由は日本商工会議所による出題範囲の改訂
なんで簿記3級に簿記2級の内容がこんなに追加されたかというと、2019年度から日本商工会議所が簿記3級の出題範囲の改訂を始めたからなのです。
以下の表は、簿記3級・簿記2級・簿記1級の出題範囲区分表です。簿記2級の内容が簿記3級にシフトされているのが、読み取れます!
簿記区分表そして、こちらが日本商工会議所が記載した「商工会議所簿記検定試験出題区分表などの改定について」という文章です。
簿記改訂文章の一部には、「これまで3級の出題は個人商店を前提としていたが、今後は小規模の株式会社を前提としたものに改める」と書かれていました。
私が簿記3級に合格した時は「個人商店の経理ができればOK」でした。

簿記3級の求める人物像は、個人商店の経理から小規模の株式会社の経理ができる人に変わったなんて。かなりの飛躍です。

簿記3級の難易度が上がるのも当たり前です。「簿記3級の勉強を始めた人は戸惑うし、受験者が減るんではないか?」と勝手に心配しました。
難しくなった簿記3級への対処法
「難しくなった簿記3級にどう対処すればいいのだろうか?」と自分が簿記を勉強していた時のことを思い出しながら私は考えました。
そこで、当時の自分が簿記2級の勉強をしていた時に、頼りにしたツールや勉強法を思い出しました。
私が簿記2級の勉強に使っていたものです。しかし、現行の簿記3級にも有効なものなので、以下から紹介します。
サイト「パブロフ簿記」を見る
どうしてもわからない分野は、「パブロフ簿記」というサイトを見て理解しました。パブロフ簿記は、簿記3級・簿記2級学習者に向けたサイトです。
簿記の参考書と問題集「パブロフ流シリーズ」の著者・よせだあつこさんを中心に運営されています。
パブロフ簿記【日商簿記に合格するための勉強法】 (pboki.com)(サイトURL)
サイト内では、簿記の試験情報や問題の解き方を解説してくれます。犬のパブロフ君とお兄さんのやりとりを通じて、「なんでこうなるのか」という説明をしてくれます。
とてもわかりやすいし、頭に入りやすかったです。

パブロフ簿記のお陰で簿記2級の鬼門「連結会計」を理解できました。
パブロフ簿記は、簿記3級の範囲も丁寧に解説してくれています。
今は簿記を解説してくれるYoutubeチャンネルもあるんですね
私が簿記を勉強した時は、パブロフ簿記のようなネット上の情報しか頼れるものがありませんでした。
しかし、今はYoutubeで簿記を丁寧に解説してくれるYoutuberチャンネルがあるんですね!いい時代になったものだw
Twitterで簿記を勉強している方がよくツイートしているのは、ふくしままさゆきさんのチャンネルですね。
「ふくしまさんのお陰で合格できた。」「わかりやすい。」とプラスの評価をしているツイートをよく見かけます。
ふくしまさんの次にTwitterで見かけるのは、「公認会計士たぬ吉さん」のお名前です。
たぬ吉さんのYoutubeチャンネルでは、簿記1級の解説動画まで更新しています。かなりの強者ですね。
講義形式の動画は、文字で読むよりも理解が進みますね。
難易度が上がっていく簿記への対処法として、簿記系Youtubeチャンネルは頼れるツールです。
問題が解けなかったら答えを見てもいい!
要点を理解できても、問題集を解くとなると鉛筆が動かないことがあるでしょう。私が勉強していた時はよくありました。
問題が解けない時は、答えを見ていいのです。というよりむしろ、見た方がいい!!
学校の勉強だと回答を見ないで解くことを強要されるので、最初は私もわからないところがあっても答えを見ないで悶々としていたんですよね。
でも、わからないから停滞するというのは時間の無駄!モチベーションもだだ下がりです。
解説を読んで、書いてあることをマネして書くだけで「だからこういう仕訳になるのか!」とか「こういう問題はこう解けばいいんだ!」と解き方が身につくんですよね。
読むよりやる!が簿記の勉強には重要なことだとわかりました。

そして、わからなくてもとにかく突き進む!のが最も有効な勉強方法ですね。
だからこそ、「理解は後からついてくる」と言い聞かせて、挫折することなく勉強に励んでいただきたいです。
まとめ
簿記3級がいかに難しくなったのか。そして、難しくなった簿記3級への対処法を私の経験を踏まえて紹介させていただきました。
これからの簿記3級は楽に合格できる資格ではありません。受験者がつまづく分野も出てくることでしょう。
ですから、簿記3級の勉強が進まなくても戸惑うことはありません。私から言わせてもらうと、戸惑って当たり前です。
勉強の途中でわからなくて手が止まってしまう。そんなことがあれば、この記事で紹介した対処法を参考にしてくださいね。