簿記3級で一番苦手だった売上原価の算定を解説します

FirmbeeによるPixabayからの画像

簿記3級の勉強をしている時に一番苦手だったのは、売上原価の算定です。

決算整理の1つで「売上原価を求めなさい。」と出題されますよね。

実際に売上原価を求める時は、次の仕訳をします。


期首の在庫●●円、期末の在庫××円、当期の仕入□□円の場合、
仕入勘定で算定しなさい。だったら仕訳は

仕入   ●●    繰越商品●●
繰越商品 ××     仕入  ××

売上原価勘定で算定しなさいだったら

売上原価 ●●      繰越商品●●
売上原価 □□      仕入  □□
繰越商品 ××      売上原価  ××

これを全部覚えるのはもう受難だったので、各勘定科目の頭文字をとって、

「し(仕入)~く(繰越商品)~くり(繰越商品)し(仕入)~」

「う(売上原価)く(繰越商品)、う(売上原価)し(仕入)、く(繰越商品)う(売上原価)」

おなじみの語呂合わせでしか覚えられませんでした。

そして、売上原価の計算式

「売上原価=期首の在庫+当期の仕入ー期末の在庫」

については「こうやって計算するものだ」と公式だと思って暗記するようにしていました。

当時は、なんでこういう仕訳と計算をするのかまったくわかりませんでしたが、久しぶりに簿記3級の復習をしてみてやっと理解できました!

この記事では

・簿記3級で出る売上原価の仕訳を語呂合わせでしか覚えていない

・簿記3級の売上原価の算定は意味はわかっていないけども、なんとなく公式の暗記で解けている

という方に向けて、

「し(仕入)~く(繰越商品)~くり(繰越商品)し(仕入)~」「う(売上原価)く(繰越商品)、う(売上原価)し(仕入)、く(繰越商品)う(売上原価)」の仕訳をきるのか

売上原価は

売上原価=期首の在庫+当期の仕入ー期末の在庫

の公式で求められるのかを解説します。

簿記3級で出る売上原価の仕訳を解説します

仕入勘定を使った仕訳「し~く~くりし~」

まずは、「し~く~くりし~」でおなじみの仕入勘定を使った仕訳について説明します!

期首在庫が●●円で、期末在庫が××円で仕入勘定を使った仕訳は

仕入 ●●    繰越商品●●
繰越商品 ××   仕入 ××

と切りますね。

これを初めて知った時は、「なんで繰越商品という勘定科目がでてくるんだ?」と思っていましたが、

繰越商品って「在庫」と同じ意味なんですよね!

それがわかったら

在庫は「経費」ではなく「資産」だ!

と気づきました。

そして

期末の在庫××円が仕入勘定という「経費」で計上されたままではいかんやろ!

と理解できました!

仕入(経費)から繰越商品(資産)に振り替えて
繰越商品 ××  仕入 ××

という仕訳ができあがるんですよね。

それからこの仕訳って前期の期末にもきっていますよね?

期首の在庫●●円は繰越商品(資産)で計上されているということですね??

ということで

期首の在庫●●円が繰越商品という「資産」で計上されたままではいかんやろ!

の理屈から繰越商品(資産)から仕入(経費)に振り替えて

仕入 ●●    繰越商品●●

という仕訳が出来上がります。

しかし、なんで期首の在庫が資産で計上されたままではいかんのかってわかりにくいですよね( ;∀;)

もう少し説明します。

資産のままで計上したらいかん理由は、そもそも売上原価ってなんなのかということを理解する必要があります。

売上原価とは「商品を売り上げる際にかかった経費」

なのです。これがわかると、

これから売れていく期首の在庫を資産として計上するのはあかん!

ということがわかりまして、期首の仕訳は

仕入 ●●    繰越商品●●

ときるのですね。

「し~く~くりし~」の仕訳が理解しづらいのは、参考書に書かれている仕訳が期首在庫の仕訳が先、期末在庫の仕訳は後にくるからです。

期末在庫の仕訳→期首在庫の仕訳の理屈を理解していけば、頭もごっちゃにならないのですが、解答の書き方が期首→期末なのでよけいにややこしいんですよね(;’∀’)


復習をしてそういうことも理解できて、長年のモヤモヤが解けて本当にすっきりしました。

売上原価勘定を使った仕訳「うくうしくう」

次は、「うくうしくう」でおなじみの売上原価勘定を使った仕訳について書きます!

期首在庫●●円、期末在庫××円、当期仕入□□円の場合、仕訳は

売上原価 ●●  繰越商品 ●●
売上原価 □□  仕入   □□
繰越商品 ××  売上原価 ××

となりますね。なんでこの仕訳になるかなんですが、意外にも一言で説明できるんです!

仕入勘定が売上原価勘定にチェンジした!!

だけ。

「し~く~くりし~」の仕訳

仕入 ●●    繰越商品  ●●
繰越商品 ××  仕入 ××

の仕入勘定を売上原価勘定にチェンジさせると

売上原価 ●●    繰越商品  ●●
繰越商品 ××    売上原価 ××

となりますね!これにプラスして当期の仕入を売上原価にチェンジさせる=仕入勘定を売上原価勘定に振り替える仕訳を真ん中に追加させて

売上原価 ●●    繰越商品  ●●
売上原価 □□    仕入   □□
繰越商品 ××    売上原価 ××

となるわけなんですね!それに気づいて裏紙にこんな絵を描いてしまいました。

繰越商品勘定の立ち位置(?)は変わらず、仕入くん(?)が売上勘定くん(?)にチェンジすることで貸方へ振り替えられています。
と考えれば売上原価の仕訳も理解しやすいかなと思います!

クレアール簿記検定講座
科学的・合理的・経済的に日商簿記検定試験の合格が目指せます!詳しい資料を無料で急送します。

「気になる資格が見つかる・資格Hacks」

スキマ時間で勉強できる「スマート資格」

売上原価算定の計算を解説します。

最後は売上原価の算定のしかたについて書きます。

売上原価を算定しなさいと問題が出題されれば、

売上原価=期首の在庫+当期の仕入ー期末の在庫

という計算式で解きますよね。

私は、これを公式だと思って暗記していましたが、簿記3級の復習をしてからこの計算式の理屈がわかりました。

その公式の理屈を理解できるように、またまたこんな絵を描きました。

上の絵で①~⑥と番号を振りましたら、これを順番に追うと売上原価の算定が理解できます。


期首在庫を資産のままで計上したらあかんやろ!ということで仕入に振り替えるんでしたね。
 

 つまり、期首在庫分が仕入に追加されるのです。

②仕入れた商品が売れたら、その仕入額は売り上げのためにかかった経費なので売上原価として算定し  ます。

③仕入れた商品がなくなってくればまた仕入れますよね。それによって仕入が増えます。

この一連の流れをその後、 ④~⑥まで繰り返して期末を迎えます。

そして、仕入れた商品の中で期末に残った分は経費のままで計上したらあかんやろ!ということで繰越商品に振り替えられます。

つまり、仕入から期末在庫は抜かれるということです。

それから売り上げのためにかかった経費を合計させた値が当期の売上原価となります。

以上のことをまとめますと、


当期の仕入額に期首の在庫分を加えて、期末の在庫分を抜くと売上原価の数字がわかるということです。


文章にするとこんなかんじになりますが、これを足し算引き算になおすと

売上原価=期首の在庫+当期の仕入ー期末の在庫

という公式が出来上がるわけです。

まとめ

売上原価の仕訳と算定の計算式のポイントは次のとおりです。

・売上原価は商品を売り上げるためにかかった経費

・「し~く~くりし~」の仕訳は当期仕入の中に期末在庫が含まれているので、その分を繰越商品勘定で振り替えている。

・「うくうしくう」の仕訳は仕入勘定を売上原価勘定にチェンジさせているだけ。

・売上原価の算定は、「当期の仕入に期首の在庫を加えて期末の在庫分を引く」ことで求められる。

この4つが理解できれば、売上原価の算定の理屈がわかってきます。

売上原価の算定の意味が分からなかった時は、なんとなくのうろ覚えの公式と語呂合わせと勘(?)で本番の試験を解きましたが、その意味が分かったときは本当にスッキリしてぜひこの話はブログで書いてみたいと思いました!

ちなみに私はこちらの参考書で簿記3級の復習をしてやっと売上原価の理屈を理解できました!


参考書と問題集がセットになっていて「スッキリわかるシリーズ」とおなじ作りです。

しかし、じっくり読んでみるとなぜこのような仕訳になるのか、理屈からしっかり解説してくれるので初めて簿記を勉強する方にも向いています!!

他にも小切手の仕訳についても「新しい日商簿記3級」で十分に理解できました。

小切手の仕訳についても理解したい方はこちらの記事をご覧ください↓

こういう形でアウトプットするのは簡単なことではないですが、より理解が深まるし、いい経験になりました☆☆
お勉強の参考になれば幸いです(^^♪

簿記3級の勉強を始めたけれども、仕訳わからないし内容も頭に入らないから辞めちゃおうかと悩んでいる方はこちらを読んでください!

簿記の勉強方法がわからない方はこちらを参考にしてください!
私が2017年11月・2018年2月に簿記3級と簿記2級を受験したときに実際にやった勉強方法を解説しています。

コメント

タイトルとURLをコピーしました