既卒合格者に聞いた! 既卒栄養士が管理栄養士国家試験に合格するまでの軌跡

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時には趣向を変えて難関資格を取得した知人の体験談も書いてみようと思い立ちました!

そこで執筆者・モンの知人である管理栄養士に合格したばかりの知人を取材してみました。

この方に取材しました!

<span class="bold"><span class="fz-14px">しおあじえんみさん</span></span>
しおあじえんみさん

2010年、栄養士養成の短期大学卒業後、給食受託会社に勤める

2013年から管理栄養士国家資格受験資格を得て予備校に通うなど合格に向けて受験対策を始める。

受験資格取得後の受験で4点足りず不合格。

結婚を機に資格取得を見送るが、諦めきれず初受験から7年後に再挑戦!

約半年間勉強を続けて2021年第35回管理栄養士国家試験に合格!

しおあじえんみさんは、栄養士養成課程の短大を卒業してから10年後に管理栄養士を取得した既卒栄養士さんです。

Twitterでは、給食受託会社の栄養士のリアルな声をツイートしています。

時には愚痴ツイートもしていますが(笑)、実際の現場で働く既卒栄養士の方の励みになるアカウントとなっておりますので、興味のある方はぜひフォローしてみてください!

第35回管理栄養士国家試験合格発表日のツイート

それでは、しおあじさんが管理栄養士国家試験に合格するまでの軌跡を紹介します!

厨房業務から抜け出したくて臨んだ初受験

しおあじさんは短大卒業後、栄養士免許を取得。

給食受託会社に従事したことで管理栄養士国家試験受験資格を取得して初受験に臨みました。

まずは、社会人になってから管理栄養士国家試験を初受験するまでの経緯から紹介します。

栄養士として採用されたものの仕事は厨房業務だった

しおあじさんは給食受託会社の栄養士として採用されましたが、就業形態は非正規雇用でメインの仕事内容は厨房業務でした。

栄養士養成施設の短大を卒業した後は特定多数人に対して継続的に食事を供給する施設で3年以上栄養の指導に従事すると、管理栄養士国家試験の受験資格が得られます。

参考:厚生労働省ホームページ「管理栄養士国家試験」
https://www.mhlw.go.jp/kouseiroudoushou/shikaku_shiken/kanrieiyoushi/

しかし、現実は採用されて数年は栄養士業務ではなく、厨房業務をメインにやらなければなりませんでした。

Robyn WrightによるPixabayからの画像

辞めたいのを我慢して管理栄養士国家試験受験資格を取得

非正規雇用で収入は安定していないことと憧れていた栄養士業務ができないことは覚悟して給食受託会社に入社したしおさじさんでしたが、理想とかけ離れた厨房業務に心が折れたこともたくさんありました。

早番の日は朝4時に起きて出勤。

給料が安定していないため一人暮らしの生活費を捻出するのも大変な日々。

「管理栄養士になれば、この日々から抜け出せる」

そう思いながら辞めたい気持ちと戦っていました。

なんとか耐え続けて3年が経ち、やっと管理栄養士国家試験の受験資格を取得しました。

管理栄養士受験対策予備校で勉強開始

管理栄養士国家試験を受けられるようになってからは、すぐに「SGS総合栄養学院(以下、SGS)」の通信講座に申し込んだしおあじさん。

※SGS総合栄養学院とは?

管理栄養士国家試験対策に従事している商工技能振興会(SGS)株式会社が運営している予備校です。

参考:SGS総合栄養学院ホームページ https://sgs.liranet.jp/

仕事終わりと休みの日に音声講義を聞いて問題集を解くことを繰り返し、数ヶ月に1回はスクーリングに通いました。

SGSの講義は頭に入りやすく、特に講師の安部隆夫先生が教えてくれたゴロや暗記の仕方はとてもわかりやすく、後の再受験までずっと記憶に残るほどでした。

しかし、厨房員業務しか経験できなかったことからこれから管理栄養士になるという実感がわかず、なかなか本気になれないままなんとなく勉強を続けていました。

合格点まで4点足りなかった初受験

結局、初めての管理栄養士国家試験は勉強不足を感じたまま挑むことに。

それでもSGSのおかげもあり、受験後は合格圏内に入りそうな手ごたえを感じたそうです。

しかし、結果は合格点まで4点足りず。

今になっては、この点数について「完全に自分の努力不足のせいだった」と感じているそうですが、当時のしおあじさんは「これ以上努力続けることに疲れた」とすっかり意気消沈してしまいました。

合格するまで勉強を続けようという意欲もなくしてしまい、挫折。

それから7年間という長いブランクを迎えることになったのです。

挫折後、栄養士としてのキャリアを積んだ7年間

初めての管理栄養士国家試験の不合格から挫折してしまい、勉強を続ける意欲をなくしてしまったしおあじさん。

その後、念願だった栄養士業務を任されるようになり、キャリアを積むことになりました。

正社員登用と結婚

しおあじさんは初めての受験で挫折はしたものの、厨房業務の仕事は続けることにしました。

それが功を奏して翌年、正社員登用の話が舞い込みました。

正社員登用と同時に異動先で念願だった栄養士業務もやらせてもらえることに。

そして、正社員登用後から1年も経たないうちにお付き合いしていた男性との結婚の話がまとまり、入籍。

しおあじさんの新しい生活の始まりです。

正社員として栄養士業務がしたい。

そんな念願が叶い、充実した気持ちで過していたものの栄養士業務を覚えるのは大変でした。

それに加えて結婚したばかりで主婦業とも両立しなければならず、忙しい日々を送ることに。

管理栄養士国家試験のことを考える余裕がなくなっていきました。

栄養士業務に慣れるまでが長かった

これまでこなしていた厨房業務をこなしながら栄養士業務を覚えることは大変で、慣れるまでにはかなりの時間が必要でした。

これまで調理の経験しかなかったため、仕入など数字の管理をする業務が増えたことに戸惑い、初めの頃は食材の仕入の数を間違えて、同僚に責められることもありました。

食材の管理だけではなく、委託先の施設に従事している管理栄養士(以下、直営栄養士)や厨房員とのコミュニケーションを取ることも業務に加わりました。

直営栄養士の指示を聞いて、厨房員に指導をする。

これが一番難しいことでした。

栄養学の知識や現場の経験がある直営栄養士が話していることは簡単に理解できず、惨めな思いをする。

厨房員は年齢も経験も自分より上回っている人ばかりで自分の指示が簡単に通らないことも。

厨房業務よりも人間関係でストレスを感じることが増えたものの、しおあじさんはとにかく栄養士業務の内容や栄養学の知識を覚えて、さらに現場の状況を自分が一番把握するように務めました。

栄養学の知識不足を実感

現場の状況が把握できて、食材の仕入ミスがなくなるようになりましたが、直営栄養士とのやりとりでは専門的な言葉も出てくることもあり、知識不足を実感する日々。

さらに、直営栄養士は管理栄養士ばかりなのに、自分は栄養士免許しか持っておらず、形見が狭い。

「現場責任者という立場なのにこのままでいいのだろうか?」

そんな疑問が浮かび、管理栄養士になりたいという思いが芽生え始めました。

利用者のためになる食事を提供したい

さらに、「利用者のためになる食事を提供したい」という思いがしおあじさんの管理栄養士になりたいという気持ちを強くさせました。

栄養士業務に慣れてくると、厨房栄養士としての自覚が芽生えて仕事をこなすだけではなく、

「安心安全で効率の良い給食運営をして、委託先の利用者のQOL向上を目指す食事を提供したい」

と仕事をする上での目標ができたのです。

管理栄養士国家試験の再挑戦を決意!

直営栄養士と対等に打ち合わせがしたい。

利用者のQOL向上を目指したい。

仕事をする上での希望を叶えるためにはどうしたらいいかしおあじさんは考えました。

そこで出た結論が管理栄養士の知識をちゃんと身につけること。

「管理栄養士を取得すれば、本社や現場職員からの信頼も高まるのではないか!」

と再び管理栄養士へのキャリアアップを目指すことを決めたそうです。

管理栄養士国家試験再挑戦までの勉強方法

ついに管理栄養士国家試験への再挑戦を決意したしおあじさん。

初めての受験は予備校の通信教育で対策しましたが、再挑戦までの勉強方法は違うやり方を実行したそうです。

一体、どういった勉強方法をだったのかを聞きました。

しおあじさんが実施した勉強法についてはこちらで詳しく解説しています↓

ひたすら過去問を解いた

しおあじさんは過去問を解くことに集中しました。

参考書をイチから覚えようとすると、横文字ばかりの膨大な知識は到底暗記できそうにない。

そこで編み出した勉強方法が過去問をひたすら解くことでした。

しおあじさんは過去問の問題集ではなく、パソコンやスマホを使って過去問の演習をしました。

しおあじさんの勉強机。勉強をしやすい環境を整えるために机とパソコンを思い切って購入。机の下にいるのは愛犬のシュナウザーくん(笑)

まずは、「過去問.com」という国家試験の過去問や民間試験の予想問題が掲載されたサイトから始めたそうです。

参考:「過去問.com」 https://kakomonn.com/

   管理栄養士栄養士過去問 https://kakomonn.com/kanrieiyoushi/ 

 

理解するまで何度も同じ問題を解いた

しかし、7年間のブランクは長かったようで初めのうちはどの年度の過去問を解いても正答率は40%~50%にしか到達しませんでした。

※ちなみに管理栄養士国家試験の合格圏内は正答率60%以上※

合格圏内になかなか到達しないので年度ごとに過去問を解くのをやめて、分野ごとに解くように切り替えました。

分野ごとに問題を解く重要ポイントとしてしおさじさんは以下の3つを挙げています。

①分野ごとに正答率が80~90%にたどり着くまで何度も何度も同じ問題を解く

②解説文を呼んで理解するまで次には進まない

③一問一問を全部理解する

しおあじさん曰く

「特に③はマジで重要!」

とのことです(笑)

スキマ時間で解きまくる

「過去問.com」はスマホでも利用できるので、まとまった時間を作らなくても空いた時間で手軽に過去問演習ができます。

しおあじさんは、仕事の休憩時間・入浴中・就寝前・おかしタイム(笑)など、とにかく隙間時間で解きまくりました。

(無料)管理栄養士の過去問を提供「解説あり」 - 脳に定着させて絶対合格
管理栄養士の過去問を第35回(2021年)~第24回(2010年)まで無料で公開しています。全問正解するまで過去問を解き続けることで、過去問が脳に定着し、合格が近いものとなります。管理栄養士国家試験の合格に向け、過去問ドットコムをぜひお役立てください!

分野ごとの過去問が解けたら年度ごとの過去問&模試に挑戦

分野ごとの過去問の正答率が80%~90%に到達したら次は年度ごとの過去問に挑戦です。

しおあじさんは、年度ごとの過去問は本番の演習に近い形式であるため90%に到達するまで演習することをオススメしています。

そこまで到達したところで模試に挑戦。

模試でわからなかったことは解説を読むと、わかっていたはずなのに間違えているということが多々あるそうです。

それから模試を解くと設問の言い回しの傾向もわかってくるし、自分の解答速度もわかります。

設問の言い回しや自分の解答速度は把握しておくのは得点アップにもつながり、本番までにさらに解答速度を上げる訓練にもなります。

紆余曲折だった管理栄養士国家試験再挑戦

過去問演習を重視した勉強方法によって半年で合格圏内に到達したしおさじさん。

「今度こそ合格してやる!」

そう意気込んだのに思いの寄らない事態に巻き込まれてしまいました。

試験本番3日前、コロナでまさかの受験見送り

しおあじさんが管理栄養士国家試験の合格が目の前に見えてきたのと同じ時期に新型コロナウイルスの感染拡大が始まりました。

コロナウイルスの脅威に不安は感じていたものの、ここまで頑張ってきたんだから感染防止をしてなんとしてでも受験会場に行きたい。

しかし、その思いは打ち砕かれました。

試験本番3日前にまさかの緊急事態宣言発令。

事態の深刻さを実感しました。

試験会場に行きたい。

でも、コロナに感染するわけにはいかない。

「今までの努力はなんだったのか」と泣きながら試験前日まで葛藤したものの、結局、受験を見送ることを決断しました。

この決断をTwitter上でツイートした際、現役受験生に「逃げ」だと罵られることに。

これまでにないくらい涙が止まりませんでした。

しおあじさんはこの出来事に対して、

「現場で働いている既卒栄養士として、受験して万が一未知のウイルスを現場に持ち込んで利用者、患者、職員に感染、拡大させるリスクを考えると受験はできなかった。」

と語っています。

執筆者自身もしおあじさんが勉強をしているところを近くで見てきたのでこの事態は残念でなりませんでした。

当時、管理栄養士国家試験に関するツイートをチェックしましたが、しおあじさんと同じく現場で働いている既卒栄養士の方の「受験したいのに自分の職場にコロナウイルスを持ち込むかもしれない」というツイートが多々見られ、泣く泣く受験を見送る方がたくさんいました。

コロナウイルスは多くの管理栄養士受験者の希望を削ぐものとなりました。

来年こそは受けてやる!再受験を誓った1年間

まさかの受験見送りに大泣きした翌日。

燃え尽き症候群のような脱力感に襲われました。

しかし、自分と同じように既卒栄養士で受験を見送ったフォロワーさんとリプのやりとりをしていくうちに「辛いのは自分だけではない」と気づきました。

そして、

「さらに1年間勉強して確実に合格できるレベルになるまでやってやる!」

そう決意しました。

その後は過去問演習でさらに正答率を上げるためにひらすら問題演習。

それまで利用していた「過去問.com」だけではなく、スマホアプリも利用するように。

試験本番の2か月前からは「GUPPY」というアプリを使い、掲載されている全9科目、10年分の問題を全て解きました。

参考:「GUPPY」公式サイト https://job.guppy.jp/app

コロナウイルス感染も覚悟したリベンジ受験

まさかの受験見送りから1年、管理栄養士国家試験の時期が来ました。

1年経てばコロナウイルスの感染拡大もおさまるだろうと考えていたものの事態は前年よりも悪くなるばかり。

「こうなったらもう職場に持ち込まないようにとか言ってられない!

どうしても管理栄養士になりたい!!」

職場への影響よりも管理栄養士の資格が欲しい気持ちが勝ち、受験を決意しました。

管理栄養士になりたいと思い立ってから10年。

厨房の仕事から始まって正社員に登用されて栄養士業務を任されるようになった。

受験を1年見送ってさらに1年勉強を続けてきた。

今までの経緯を思い出すと「もうここで受かりたい」という強い希望と、「本番の緊張で押し潰されそう」という不安で緊張はピークに。

試験当日、会場へ移動する時のタクシーの中で少し泣けてきたそうです。

そして迎えた試験本番。

受験者を惑わす選択肢が多数あり、手応えはあるようなないようなといった曖昧なかんじでモヤモヤしながら家に帰りました。

しかし、翌日の自己採点では142点という数字が見えた。

合格圏内に入った!

合格発表当日まで結果はわからないものの希望が見えました。

Alexandra_KochによるPixabayからの画像

10年目の正直、いよいよ合格発表

「自己採点の結果どおりにいくだろうか?」とドキドキしながら迎えた合格発表。

厚生労働省のホームページに掲載された合格発表を見るためにパソコンに張り付いた。

しかし、予定通りの時刻ジャストに結果は更新されず、更新ボタンを連打しまくることに。

ついに合格者の受験番号が羅列されたページが出てきてすぐに自分の受験番号が目にとまった!

やっと合格できた!!

合格発表画面としおあじさんの受験票。合格を確信した瞬間だった。

受験勉強期間にTwitterでやりとりしていたフォロワーさんにも祝福の言葉をもらえたそうで、一年間を見守ってくれていたフォロワーさんには

「当時のしおあじさんの決断には首をかしげてしまったこともありますが、大変だったであろう勉強期間よりも喫食者、職員の健康を考えて、また一年大変な思いをして合格された今、給食や喫食者に対する思いは管理栄養士の鏡であり、尊敬しかない。」

と言ってもらえた。

この言葉が一番嬉しかったとしおあじさんは言っています。

管理栄養士になりたいと思ってから10年。

長い長い道のりにやっと終止符を打ちました。

おわりに~既卒受験で管理栄養士を目指す方へ~

管理栄養士免許の登録も終えて、正真正銘の管理栄養士になれたしおあじさん。

職場での仕事内容に変わりはないですが、資格手当が支給されるようになり、年収がアップしたそうです。

管理栄養士を取得してからは仕事での待遇が良くなっただけではなく、知識も付いて自身を持って仕事に励めるようになり、さらに勉強の楽しさに目覚めたそうです。

しおあじさんはさらに勉強を重ねて知識を増やしたくて、自分が普段からやっている給食経営に関する知識を極めることにしたそうです。

現在、既卒栄養士で管理栄養士国家試験の目指している方は働きながら勉強しなければなりません。

働きながら国家試験の勉強をすることは、思ったように勉強時間がとれないなど大変な思いをすることがたくさんあるかと思います。

しかし、その大変の中にも少しでも勉強をする楽しみを見いだしてみると、「苦」が「楽」に変わることもあるかもしれません。

目標を持ちながら得た知識は必ず自分に返ってきます。

諦めずに勉強を続けていきましょう。

この記事の執筆者

<span class="bold"><span class="fz-18px">モン</span></span>
モン

資格の勉強が趣味のアラサー主婦

自分と同じく資格が趣味の主婦に向けたブログサイトを

開設し、資格の勉強や主婦に向けの雑記記事を更新中。

現在一児の母。

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