
「妊娠中や出産後にFPの資格を取ってみたいけれどもできるかな?」と考え中のお母さん。
妊娠中はお腹の赤ちゃんと自分の身体が心配ですよね。お子さんが産まれてからは初めての育児に戸惑うし、赤ちゃんから目が離せなくて勉強が出来ない日もあります。
妊娠中と出産後はFPの勉強をやってみたくても始める勇気が出ないかもしれません。
私は妊娠中にFP3級に合格しました。FP3級受験体験談はこちらに書いています。

FP2級の勉強は出産後もボチボチ続けています。現段階で過去問を7~8割まで得点できるまでになりました!

2022年1月実施のFP2級本試験で7割以上得点できました。詳しくはこちらの記事で説明しています。
この記事では私が妊娠から出産後までに実践したFP2級の勉強方法を紹介します。この記事を読めば、妊娠中や出産後でも独学でFP2級を勉強できる方法がわかります。
妊娠中や出産後の方もFP2級の勉強を始める勇気が湧いてくるかもしれません。ぜひ最後まで読んでくださいね。
FP2級を独学で勉強するポイント
独学でFP2級に合格するためには、効果的な勉強法が求められます。以下に、FP2級を独学で勉強する際のポイントを紹介します。
まずはFP3級の基礎をしっかり固めること
FP2級はFP3級の応用問題が多く含まれています。FP3級の出題範囲にFP2級で学ぶ新しい知識を上乗せされたイメージです。

FP3級の基礎知識が不十分な場合、FP2級の理解が難しくなってしまいます。
FP3級の復習から始め、基礎をしっかりと固めることが重要です。

FP3級の勉強方法は以下の記事にまとめました。
関連記事:【体験談】FP3級に独学で合格できる勉強方法|必要な教材と勉強の進め方
継続的な勉強をすること
独学で勉強する場合は、継続的な勉強が大切です。毎日少しずつでも勉強を続けることで、徐々に知識が蓄積され、合格につながります。
しかし、一度勉強を中断してしまうと再開が難しくなるため、勉強の習慣化が必要です。

FPの学習において、継続は本当に大事です!
私はFP3級の勉強を3週間中断しただけで、覚えたことが抜けてしまいました。
(詳しい話はこちらに書いています。)
問題集を活用すること
FP2級の勉強においては、問題集の活用が重要です。問題を解きながら理解を深め、正しい解法を身につけられます。
また、過去問を解くことで、出題傾向や難易度を把握し、勉強の効率化につながります。

妊娠中と出産後でもできる!FP2級を独学で勉強する方法
FP2級の勉強は継続が大事ですが、特に出産後の継続は難しいです。そこで、勉強を継続する方法を紹介します。
スキマ時間ができたら教材を手に取る
赤ちゃんがいるお母さんは勉強時間の確保が大変です。私も出産直後は「勉強できる時間ってあるの!?」と思っていました。
育児の容量が掴めてきた頃、「スキマ時間があるではないか!」と気づいたのです。
それから息子のお昼寝中などのスキマ時間ができれば、すぐに教材を手に取りました。

こんな生活も積み重ねると、合格に必要な知識がつくものです。
「1日1単元だけ」を目標にした
参考書も問題集も「1日1単元できればいいや!」と開き直りました。
勉強時間が限られていたので、「1日の目標は最小限に」がモットーでした。
毎日少しずつでも勉強していれば、日々の積み重ねでFP2級合格レベルまでは到達できます。

勉強期間は長くなってもいいと考えた
1日の勉強量が少ない分、勉強期間は長くなります。でも、「勉強期間は何日かかってもいいや!」と割り切りました。
結局、FP2級合格レベルになるまで1年もかかってしまいました。

大事なのは継続することです。焦って早く終わらせる考えは捨てましょう!
FP2級独学で使用した教材と勉強ツール
私がFP2級の独学で使用した教材と勉強ツールを紹介します。
使用した教材と勉強ツール
使用した教材は以下のとおりです。
FP2級独学で使用した教材
●みんなが欲しかったFPの教科書2級・AFP
●みんなが欲しかったFPの問題集2級・AFP
●生保・損保顧客資産相談業務精選問題・解説集
みんなが欲しかったFPの教科書・問題集はFP3級の学習でもお世話になり、FP2級でも引き続き「みんほし」を選びました。
「みんなが欲しかったFPの教科書2級・AFP」は、文調と図解が易しく丁寧で初学者でも理解しやすいです。
ただし、FP2級独自の混乱しやすい論点は完全に理解するまでに至りませんでした。
「みんなが欲しかったFPの問題集2級・AFP」は、教科書との連携が素晴らしいので勉強しやすかったです。
ただし、「みんなが欲しかったFPの問題集3級」より問題数と解説量が少ないと感じました。
特に、実技・生保顧客資産相談業務の問題量が少ないと感じたので、「生保・損保顧客資産相談業務精選問題・解説集」(以下、精選問題集)も追加購入しました。

実技試験は金財の生保顧客資産相談業務を選択しました。
精選問題集は実技試験主催団体の金財が出版している問題集です。まさに、生保顧客資産相談業務の専門対策教材といっても過言ではありません。
使用した勉強ツールは以下のとおりです。
FP2級独学で使用した勉強ツール
●過去問道場
●Youtubeチャンネル「お金の寺子屋」
●Twitter
勉強ツールは知識の強化と疑問点の解決のために使いました。詳しくは後ほど説明します。
学科対策の序盤は「みんほし」を使用
学科対策の序盤は「みんほし」の教科書と問題集を使いました。

FP2級のみんほし教科書は2分冊になるのが便利。一気に薄くなるので持ち運びしやすいです。

妊娠中は妊婦健診の待ち時間に、FP2級のみんほし教科書を読んでいました。

みんほし教科書1単元を読んで、みんほし問題集で連携している単元を解く。これが1日の流れです。

学科試験の知識強化に「過去問道場」
みんほし問題集を解き終えて、もっと問題演習を重ねたいと感じました。学科試験の演習では、「過去問道場(学科)」を使用。

過去問道場は解説も丁寧すぎる!問題を解く度に学科の知識が強化されました。
そして、スマホで問題が解けるって育児中にはありがたいです。育児で多少疲れていても、ソファで横になりながら問題演習ができました。

ちなみに、過去問道場はFP2級実技試験専用ページもあります。FP協会と金財・個人資産相談業務と生保顧客資産相談業務の3科目対応です。
Webという性質上、金財の実技試験も選択式での解答となります。


金財の実技試験は記述式です。試験本番は手書きで解答します。
「金財の実技試験は手書きで演習してみたい。」とこだわりが発動して、別の方法で強化することにしたのです。
実技・生保顧客資産相談業務は「精選問題集」で強化
生保顧客資産相談業務は「精選問題集」で強化しました。

精選問題集は問題数が十分で文句なしでした。これ1冊で生保顧客資産相談業務に合格できます。
生保顧客資産相談業務の勉強方法は「【独学で合格!】FP2級実技|生保顧客資産相談業務の勉強方法と出題パターン」でまとめています。
生保顧客資産相談業務を受験する方はぜひ読んでみてくださいね。
疑問点の解決は「お金の寺子屋」と「Twitter」
勉強していると、参考書だけでは解決できない疑問点がたくさんありました。
疑問点は、Youtubeチャンネル「お金の寺子屋」の動画で解決です。
お金の寺子屋はFP3級とFP2級で学ぶ全論点の講義動画を配信しています。
お金の寺子屋の講義は図解を用いて「なぜこうなるのか」を説明してくれるので、理解しやすいです。
また、疑問点にはTwitterも有効です。「ここがわからないよ~!」とツイートすると、解説してくれるフォロワーさんもいました。

実際に私はTwitterで以下のツイートを投稿しました。
併用して支給できる年金に関する「併給調整」がわからないとツイートしたら、フォロワーさんから「4の法則」を教えてもらえました。
併給調整は写真下部の「4の法則」を使うと簡単に覚えられます。4の法則については、またの機会に説明します。

妊娠中と出産後にFP2級を勉強を続ける心構え
最後に、妊娠中や出産後でもFP2級の勉強を続けるための心構えを紹介します。
無理はしない
とにかく無理はしないこと!
妊娠中は自分にも赤ちゃんにも何が起きるかわからないので、ストレスをかけてはいけません。
出産後は寝不足続きでフラフラすることも。無理をしても身体を壊すだけです。勉強できない時は休むことも大事。
ちなみに、出産後は育児に慣れるまで2ヶ月間お休みしました。

子どもを優先する
妊娠中や出産後にFP2級の勉強を継続するためには、勉強時間の確保が大事です。
でも、まずは子どもを優先しましょう。
子どものお世話はお母さんしかできません。子どもの成長は今しか見られないです。
勉強を確保するタイミングはいつでもあります。お子さんを第一に考えましょうね。

まとめ
妊娠中から出産後でもできるFP2級を独学で勉強する方法を紹介しました。
妊娠中や子育て中にFP2級を取りたい方の参考になれば嬉しいです。
妊娠・子育て中に勉強を続けるのは大変ですが、スキマ時間の学習をコツコツとを積み重ねれば合格できます。
少しでもFP2級に興味がある方は、「勉強期間は長くかかってもいい」と気長に構えて勉強を始めてみましょう!
この記事で紹介したFP2級教材一覧
「みんなが欲しかったFPの教科書2級・AFP」(TAC出版)
「みんなが欲しかったFPの問題集2級・AFP」(TAC出版)
「生保・損保顧客資産相談業務精選問題・解説集」(きんざい)