

「FP2級実技で金財の生保顧客資産相談業務を選択したけれども、どうやって勉強したらいいの?」とお悩み中の方いらっしゃいませんか?
生保顧客資産相談業務は、範囲・出題の仕方が独特です。そして、金財の個人資産相談業務やFP協会の実技試験よりも受験者が少ないです。
試験対策に関する情報も少なくて、独学だと対策も自力でやらなければなりません。
私はFP3級を取得しています。実技試験は金財(金融事業財政研究会)の「保険顧客資産相談業務」で合格できました。

保険顧客資産相談業務を発展させたのが生保顧客資産相談業務です。だから、FP2級の勉強を始めた時から「生保顧客資産相談業務」を勉強すると決めました。
現段階の生保顧客資産相談業務の得点率は、7~8割です。
この記事ではFP2級の実技を金財・生保顧客資産相談業務を選択した方に向けて生保顧客資産相談業務の特徴と私が実践した勉強法を紹介します。生保顧客資産相談業務の傾向と合格に向けて皆さんがどのような対策を行うべきかがわかりますよ!
FP2級実技・金財生保顧客資産相談業務の勉強方法
お次は、FP2級実技・生保顧客資産相談業務の勉強法を紹介します。生保顧客資産の勉強を始めた頃は、「これ解けるようになるの!?」状態でした。そんな私が7~8割まで得点できるようになるまでに、以下の方法を辿りました。
①FP2級の学科を勉強して穴埋め&正誤問題対策
②みんほし・きんざい精選問題集で問題をたくさん解く
③出題パターンをつかむ
実際に使った参考書や実践した勉強法を時系列に説明していきます。最後に③で私が実際につかんだ出題パターンも紹介するので、ぜひ参考にしてください!!
FP2級の学科を勉強して穴埋め問題&正誤問題対策
穴埋め問題や正誤問題は基本的な知識が問われます。対策としては、FP2級の学科をしっかり勉強すればほとんど解けます。そのため、私は初めに学科対策をしっかりしてから実技対策に移ることにしました。
FP2級の学科対策の方法を知りたい方は、以下の記事を参考してください。私が7~8割得点できるまで実践した勉強法を紹介しています。
【妊娠中~出産後】私が実践したFP2級学科の勉強法 | 資格とお笑いが趣味の主婦!モンのブログ (monnoblog.com)
みんほし・精選問題集で問題をたくさん解く
学科対策が終わったら、「みんなが欲しかったFP2級の問題集」(以下、みんほし)に掲載されている実技の問題を解きました。問題集の正答率は上がったものの、なんだか自信が持てない。計算問題で1桁も間違えないで正確に計算しなければならないし、まだまだ難しいと感じました。
自信が持てない理由は、みんほし問題集では生保顧客資産相談業務の掲載数が少ないからです。他にいろいろなパターンの問題を解いていかないと、計算問題も対応できる自信がないと感じました。もっとたくさん問題を解きたいという思いから、金財の「生保顧客資産相談業務精選問題集」を購入しました。

こちらの問題集は各分野で大問10題ほど掲載されていて、問題量としては十分です。それから、生保顧客資産相談業務を解くに当たって必要最低限の論点を解説しています。さらに、直近の過去問3回分ダウンロードサービスも付いているので、直前対策にはこれ1冊で十分だと感じました。
金財・生保顧客資産相談業務精選問題集の特徴や感想をより詳しく知りたい方は、こちらの記事に詳しく書いたので、ぜひ参考にしてくださいね!!
【FP2級実技・生保顧客資産相談業務受験者へ】精選問題集の感想です!・資格とお笑いが趣味の主婦!モンのブログ
最大のポイントは出題パターンをつかむこと!
生保顧客資産相談業務の最大のポイントは出題パターンをつかむことです。出題パターンがつかめると覚えておくべき知識もわかるようになってきます。参考までに私がつかんだ各分野の出題パターンを紹介します。

金財の精選問題集は試験本番の出題パターンを網羅しています。
問題集を繰り返し解けば自然と出題パターンが頭に入りますよ!
ライフプランニングの出題パターン
ライフプランニングの出題パターンは、「受給できる年金額の計算問題」です。基本的には、老齢基礎年金と老齢厚生年金の年金額を問う問題が出題されます。
計算式は問題文に掲載されているのでそれに沿って計算すれば問題ないです。老齢厚生年金の経過的加算額と加給年金額は加算するかどうか選択をしなければなりません。でも、大丈夫です!基本的に加算させれば正答できました。
うっかり間違えたのが、厚生年金被保険者が65歳までだったクライアントの問題です。老齢基礎年金の年金額を65歳までの加入期間で計算してしまいました。老齢基礎年金は60歳までの加入期間で計算します。
たまに、遺族厚生年金の給付額を求める問題も出題されるみたいです。こちらも計算式が問題文に掲載されているのでそんなに難しくはありません。
亡くなった家族の厚生年金被保険者期間が300月に満たない場合は、
(問題文の指示で求められる厚生年金の年金額)×300月/加入月
と計算をします。
リスクマネジメント(個人)の出題パターン
リスクマネジメントの個人分野の出題パターンは、必要保障額を求める問題です。FP2級の必要保障額は1桁も間違えず記述せねばならないです。しかし、FP3級と同じように問題文に書かれたとおりに落ち着いて計算すれば間違えることも少ないでしょう。
リスクマネジメント(法人)の出題パターン
リスクマネジメントの法人分野の出題パターンは、①退職所得に関する計算と②法人契約保険の経理処理です。この2つを覚えていれば苦手意識はなくなるでしょう。
①退職所得に関する計算
以下の複雑な計算式を覚えなければならないですが、問題を解きながら徐々に頭に入れましょう!
●退職所得控除額
(勤続20年以下の場合)
40万円×勤続年数
(勤続20年超の場合)
800万円×70万円×(勤続年数-20年)
※勤続年数が1年に満たない端数があるときは1年に切り上げる
だいたい使うのは勤続20年超えの計算式☝
●退職所得額
(退職金額-退職所得控除)×1/2
②法人契約保険の経理処理
法人契約保険の経理処理は生保顧客資産相談業務でしか出題されません。必ず1題は出てきます。だいたい穴埋め方式です。しかし、経理処理の論点はかなり複雑でそんなに簡単には頭に入りません。そのため、経理処理の論点は問題を解いて覚えるのが有効です。
タックスプランニングの出題パターン
タックスプランニングで出題されるのは、「所得税の申告納税額の計算」です。穴埋め方式で出題されますが、油断してはなりません。生命保険料控除、扶養控除、配偶者控除などの所得控除の知識は、必須です。
それから、生命保険の満期保険金や解約返戻金払い込まれたことによる一時所得の計算がだいたい穴埋めになっています。これが最も複雑。
●一時所得
(振り込まれた保険金ー正味払込保険料)-特別控除50万円
●一時所得を総合課税に課税する場合の金額
一時所得×1/2
上記の計算式は、頭に入れては忘れてを繰り返します。問題を解きまくって頭に叩き込みましょう。
相続・事業承継の出題パターン
相続・事業承継でだいたい出題されるのは、「相続税の計算」です。相続税の計算はFP3級でも出題されているので計算方法は難しくないでしょう。それに、表を穴埋めする方式で出題されるので表に従って記述すれば問題ないです。
たまに、「贈与税の計算」が出題されるみたいなので要注意です!暦年課税や相続時精算課税制度のしくみをしっかり把握して贈与税の計算問題にも対応できるようにしましょう。
まとめ
FP2級の生保顧客資産相談業務は、他の実技試験では出題されないマニアックな論点を覚える必要があります。そして、全問記述で解答しなければならないため、論点を把握して計算も間違えない正確性が必要です。そのため、初めは「自分に解けるんだろうか」と思うくらいかなり難しく感じます。
しかし、学科対策をする→問題をたくさん解く→出題パターンをつかむという流れを意識して勉強を続けていれば、気づいたら難しいという意識も薄れて合格点に到達できます。特に、「出題パターンをつかむ」のが勉強の中で最も大切です。
既に書きましたが、出題パターンをつかむためには、金財の精選問題集が最も有効です。FP2級の実技を生保顧客資産相談業務で合格したい方は、必携書にしてみてはいかがでしょうか?
最後に、この記事で生保顧客資産相談業務を受験する方が合格に近づきますように。FP2級合格に向けて頑張る皆さんを応援します!