FP1級(学科)の勉強に使っているのは、「きんざい」さんの「合格ターゲット」と「精選問題集」です。

FP1級学科試験の主催団体である金財(一般社団法人 金融財政事情研究会)さんが出版しています。
主催団体が出版しているだけあって、勉強しやすい感じがします。
しかし、モノには良い点があれば悪い点もあるものです。
そこで、この記事では私が感じたきんざいさんの参考書と問題集のメリットとデメリットを紹介します。

FP1級(学科)の勉強ってどんな参考書を使えばいいの!?

きんざいの参考書と問題集で合格できそう?
とお悩みの方に向けた記事となっておりますので、ぜひ参考にしてくださいね<(_ _)>
【FP1級学科】きんざい参考書「合格ターゲット」のメリット&デメリット
まずは、参考書「合格ターゲット」のメリット&デメリットから。
メリット①:膨大なFP1級の知識をコンパクトに網羅している
FP1級で出てくる論点はとにかく膨大です!
どれだけ膨大なのかきんざいさん以外のFP1級参考書で考えていただければわかると思うのですが、
「みんほし」のFP1級参考書は分厚いの2冊
TACさんの合格テキストは薄めのが6冊
と出版されており、参考書だけでもたくさん買わないとならないのです。
しかし、きんざいさんの合格ターゲットはたったの1冊買えばいいだけ。
しかも、FP1級合格に必要な論点が最低限網羅されていて、もの足りないと感じることはありません。
FP2級までの勉強においては、問題を解いてみて初めてわかった論点を参考書に書き込みようにしていました。
しかし、合格ターゲットで勉強していると補足を書き足すものの新たに知識を書き足す機会は今のところないです。
メリット②:忙しい人でもさらっとインプットできる
きんざいさんの合格ターゲットは内容が簡潔にまとめられているので、忙しい人でもさらっとインプットできます。
私は子どもが寝ている時間を勉強時間にあてているので、1日の勉強時間は1時間前後とかなり少ないです。
それでも、合格ターゲットはかなり短い時間でインプットできるので1日のうちに最低でも1単元は進められます。
これまでの経験からFPはインプットよりも問題を解くことに時間を使うのがとても大事というのが私の持論です。
合格ターゲットはインプットに時間を割かれることなくその分問題を解くことに力を入れられるので、ちょうどいい分量ではないかと感じています。
デメリット①:図解が簡潔すぎる
しかし、合格ターゲットは内容が簡潔なだけあって図解も簡潔すぎるのです。
ちょっとだけ中身を撮影してみましたが、
こんなかんじの図解とか

こんなかんじとか

ワードで作ったのかな?と思うような図です。
FP3級とFP2級は「みんほし」シリーズにお世話になっていたせいか、カラーではないので、どう解説しているのか読み取れない時もあります。
デメリット②:いきなり結論から述べているから理解がしづらい
合格ターゲットの内容が簡潔にまとめられている理由は、論点のほとんどを結論から述べているからです。
例えば、C分野でたくさん出てくる難しい計算式は課程は省かれて計算式だけが掲載されています。
どうしてその計算式が導かれるのかという課程がわかればインプットもしやすいのですが、「いきなり式を覚えなさい!」と言わんばかりに掲載されているので「無理~!」となります。。。
他にも要所要所でどうしてこうなるのかという説明があれば覚えやすいのになぁと思うことが多々あります。
まぁ、課程や説明を全部載せていたら1冊に収まらないと言われれば納得もいくのですがね。
頭に入らないところや「なんでだろう?」と思ったところは自分で調べるか次の章で紹介するほんださん先生のYoutubeチャンネルを視て自分を納得させています。
合格ターゲットを読むだけで全部は頭に入らない
きんざいさんの合格ターゲットを使ってみて感じたのは以下の2点です。
・インプットにはちょうどいい内容と分量
・簡潔な説明が多く、全部の内容を完全に理解することは難しい
要するに合格ターゲットはあくまで「参考にする書」であって、読むだけでは論点を頭に入れるのは無理なんですよね。
参考書で読んだことは問題を解きまくって頭に定着させることが必要不可欠なんですよね。

【FP1級学科】きんざい精選問題集のメリット&デメリット
知識を定着するために購入したのが、きんざいさんの「精選問題集」です。
合格ターゲットでは単元の末尾に精選問題集で対応している問題番号が書かれています。
参考書を読んだ後にすぐに問題を解いて知識の定着がはかれるので、使いやすいです。
そんな精選問題集を使ってみて感じたメリットとデメリットを紹介します。
メリット①:一問一答アプリがダウンロードできる
きんざい精選問題集には、一問一答方式で基礎編の問題練習ができるアプリが無料でダウンロードできます。
様々な参考書や問題集の演習ができるデジタルドリルアプリ「ノウン」。
ノウンには、精選問題集基礎編に掲載されている問題をA~F分野ごとに60問ずつ収録されていて○×で答える形式になっています。
FP1級(学科)基礎編は選択肢1つ1つ文章が長くて、いきなり精選問題集から取りかかると何言っているかわからなくなる時があります。
でも、アプリを使うことで選択肢の文章一つ一つを吟味できるので、これはとてもありがたいです!
メリット②:出題パターンが把握できそう
試験主催団体が出版しているだけあって、無駄なく様々な出題パターンの問題を掲載しているといった印象です。
特に、応用編にその特徴が現れていると感じます。
各分野大問6題ずつと少ないかなと最初は思いました。
しかし、実際に解いてみると前ページの問題にプラスして出題パターンが追加されている構成になっているため、少ない問題数で多くの出題パターンが把握できそうな気がします。
デメリット:問題数が限られているので1冊だけでは足りない気がする
きんざい精選問題集は無駄なく出題パターンを掴めるのですが、その分問題数は少ないと感じます。
FPの試験は満点を取らせないために大抵の人が勉強しない内容を突っ込んだり、マニアックな内容を投入したりしてきます。
そのため、たくさん問題を解いて細かいところまで隅々と知識を確認していきたいのですが、きんざい精選問題集の問題掲載数だとちょっともの足りないかなぁと感じるんですよねぇ(^^;)
きんざい精選問題集をマスターしたら他の問題集も解いてみたほうが良さそう
きんざい精選問題集のもの足りなさを補うためには、他の問題集も解いてみた方がいいかなぁと考え中です。
現段階では、TACさんの「合格トレーニング」を想定しています。
もちろん、きんざい精選問題集の中身を全てマスターしてからになりますがねぇ(^^;)
まとめ
きんざいさんのFP1級(学科)参考書と問題集を実際に使ってみて感じたメリット&デメリットをまとめました。
テキスト選びに迷っている方やこれからきんざいさんのテキスト&問題集で勉強を始める方の参考になったでしょうか?
記事全体の内容はざっとまとめるとこんなかんじです。
・きんざい参考書「合格ターゲット」
インプットには最適な分量⇔内容は簡潔すぎるので読むだけでは合格できない
・きんざい「精選問題集」
無駄なく出題パターンを把握できる⇔問題数が限られているのでマニアックな問題に対応できない
★合格に向けた対策方法
・参考書はあくまで「参考になる書」。読んだら自主的に調べるなり問題を解くなりしてしっかり頭に入れる
・精選問題集を完全にマスターしたら他の問題集も解いてみる
きんざい参考書&問題集のメリットとデメリットを踏まえると今後は
参考書は1冊だけ読む

⇊
問題集は2冊以上取り組む

という方がベストかなという考えにたどり着きました。
そこまで到達するのにまだまだ時間はかかりそうですが、ひとまず辞めないで勉強を続けていきたいです!

この記事の執筆者

私の参考書&問題集の使い方が解説されています
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